21最近のアプリは分かる

eien うー…あーあー…うーうー…。
いま「48字(48자)」「48字を立てる」という言い方をしますが、「四柱八字(サジュパルジャ)」を立てる方法は、先ほども言いましたが、最近はアプリで計算すればいいんです。間違う可能性を減らせるので、そうしていただければ一番簡単です。もちろん、どういう意味があるのかはお伝えしますけど、とりあえず実際に必要な部分…いわゆるサジュパルジャで必須になる部分があるので、それをまず見ていきましょう。

ではここからご覧いただければ、これも同じように、私が前回お話しした「節入り(절입)」というものがどうしてわかるのか…という話がありますね。これはいったいどういう仕組みかというと…

地球が太陽のまわりを回る時、地球の地軸が23.5度傾いていますよね。その結果、地球上の特定の地点を基準にして見ると、太陽の角度が変わるわけです。いわゆる二十四節気(24절기)というのは、その地球の公転に伴い、一定の度数ごとに区切ったものなんです。地球が太陽光を受ける角度が変化すると、受け取る熱量も変わって季節が生まれる。つまり、この二十四節気は本来、農耕などを行う目安として使われてきたわけですね。

ただ、四柱推命(사주)で使うのは、その二十四節気のうち十二の節気(12個の主要な区切り)を取り出して用いています。これを月の区分、つまり月柱を決める基準としているんです。そうは言っても、実際は天文台などの正確な計算で「何月何日何時に節気が切り替わる」と出しているので、アプリを使えば自動的に割り出せるわけです。

たとえば春分点(춘분점)を基準に「ここから何度動いた」というように天文学的に定義しますが、地球全体で時差があるので、「どこを基準にして計算するか」という問題があります。韓国なら東経135度を基準にするとか、そういう具合ですね。なので、「節入り」を厳密に求めようと思うと結構ややこしいことになりますが、アプリに任せれば大丈夫ということです。

ともあれ、節気が切り替わるタイミングで月柱も切り替わるので、「月が変わる日は毎月1日ではなく、節入りした日(時)だ」というのが大きなポイントです。

また、「年柱」は暦の上では1月1日から変わりますが、四柱で見れば「立春(2月上旬)」の前後で切り替わるとされていることがあります。実際に「旧暦の節入りは2月4日ごろ」など、そういった節目で「今年生まれなのか、前年生まれなのか」が変わる場合があるので、アプリや万年暦では厳密に計算してくれるんですね。

そして次は日柱や時柱です。これは1日24時間のうち、どの時間帯に生まれたかで変わります。

  • 韓国の場合は標準時との関係や、過去にあったサマータイム制とのズレなども影響します。
  • また、かつて北朝鮮では30分ずらした平壌時間を使っていたこともありましたが、それも今は合わせたと聞きます。

とにかく、こうした時差や夏時間の影響をどう取り入れるかによって、サジュの柱が変わることがあります。そういう面倒な計算はアプリに任せると簡単ですね。

よくある混乱として、日付がまたいだ瞬間(たとえば深夜0時前後)に生まれた場合に「日柱が前日か翌日か」で違いが出ることがあります。例えば、12月31日の23時29分生まれと23時31分生まれでは、日付が変わって1月1日になるかどうかなど、わずかな時間差で四柱が変わるケースがあり得るわけです。

また、「子の刻(23時~翌1時)」を巡る議論があります。たとえば「12月31日23時40分生まれは、1月1日0時を回っていないのだから ‘日柱は12月31日’ のままなのか?」とか、「もう子の刻に入ってるから翌日扱いにするのか?」など、昔の理論で混乱することがあるんです。でも、現代的にきちんと計算するなら、やはりカレンダー通りに「0時を過ぎたら日付が変わる」として考えた方が分かりやすいし、天文学的な節入り計算にも合致するわけですね。



ちなみに、場所によっては「自分の住んでいる地域は水辺だから湿気が多いので、サジュで言う ‘水’ の気が強くなるのでは?」とか、そういうローカル環境をこじつける説もありますが、正統的な名理学では採用しません。地球上で多少の緯度経度の違いがあっても、「生まれ落ちたその瞬間、太陽・月・地球など天体の位置がどうなっていたか」が基本なので、そこを複雑にこねくり回しても、一般的には正式な理論としては扱わないわけです。

そういった「独自の考え」を言い出す方もいらっしゃいますが、それは伝統的・正統的な名理学の方法とは違います。しっかり理解するなら、「天文学的に節気が変わるタイミング(年・月・日・時の切り替わり)を正確に把握する」というのが大事なところですね。

また、「前の時代の王朝で用いていた制度(時間の決め方)を今の標準時に合わせると誤差が生まれるじゃないか」などの議論もあります。確かに昔は日時計や別の方式で時間を定めていたかもしれませんが、現代は世界標準時との比較を通じて厳密に天体の位置を計算できます。なので、いま名理学を学ぶなら、現代の標準時と節気の切り替わりをもとにサジュを立てるのが最適でしょう。

そのほか、「後天運(大運)」「流年運(年ごとの運勢)」の求め方でも、男性・女性、陽干・陰干などで順行に進むか逆行に進むかが変わりますね。例えば、

  • 「年柱の日干が陽で、性別が男性なら順行で大運が進む」
  • 「年柱の日干が陰で、性別が女性なら逆行で大運が進む」
    …というように定義されている場合があります。ここらへんも、最初は紛らわしいかもしれませんが、基本ルールさえ押さえれば難しくありません。

最後に、「格局(격국)」や「神殺」などを使う流派もありますが、現代の名理学ではそこまで重視しない場合も多いです。さらに独自の公式や理論を打ち立てている先生方もいますが、伝統的な体系とはだいぶ違うことがあります。ですから、「何が本当に必要な理論か」を見極めるのが大事ですね。

いずれにせよ、この先いよいよ「十神(십신)」の話に入ります。十神をきちんと学ぶと、「この人はお金運が強い」「官運がある」など、多くの人がイメージする四柱占いらしい内容を具体的に読み解けるようになります。ただ、その前に「干支(天干・地支)」「陰陽」「五行」などの基礎がしっかりしていないと、十神を学んでも曖昧になりがちなので、前段階の学習もおろそかにしないでください。

本では、いろいろな事例や詳細な説明を入れているので、そちらを読みながら並行して学んでいただくと、さらに理解が深まると思います。1冊でだいたい500ページあって、ここではまだ3分の1も話していないくらいなので、残りにも膨大な情報が詰まっています。

ともかく、今回はこのくらいで終わります。(音楽)

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この記事を書いた人

占い師として活動しています。皆様を開運に導きたいと思い運営しています!最高の人生のお助けを出来れば嬉しいです。占い・開運・スピリチュアルを紹介しています。神社口コミ機能を頑張って更新中ですがお待ち下さい。

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