23占いの種類

う…あああ。ええ、そうですね。先ほど「十神(シップシン)」に入ると申し上げたんですが、実際に「よし、十神の話を始めよう」となると、まだ「書籍を読んでから講義を見たほうがいい」と言う方もいるんですね。だけど、中には「早く動画を見て勉強したい」という方もいて。特に昨今は外出が制限されていたり隔離状態にある方が多かったりして、「せっかく時間があるから、もっと先まで見たい」って要望も多いんですよ。だから、そういう要望に応えて、いま撮影を続けているわけです。

ただ、私としては「あまり先まで進みすぎると書籍との整合性が取れなくなるかもしれない」という懸念もあって。そこで今回は、「サジュ(四柱)名理学を勉強するうえで、ちょっと背景知識になるもの」をご紹介したいんです。私の本にはあまり詳しく載せていない雑学的な内容ですが、知っておくと「こういう世界もあるんだな」と理解が深まると思います。

具体的には、「名理学(명리학)のベースにはいろんな流派や手法がある」という話ですね。たとえば役に立つ“秘伝”と呼ばれるものや、星占い系の占法、または気学、易学、風水のようなものを合わせて使う方法とか。そういうものに触れたとき、「よくわからないから信じない」と突っぱねるのではなく、「ああ、そういうのもあるんだ」と頭の片隅に置いておくだけでも、後々役に立つかもしれません。

たとえば誰かが「○○流の占いではこう読む」とか、「気学の九星ではこういう方位がいい」と言ったときに、「そんなの知らない」と拒絶するより、「ああ、それはこういう由来で出てきたものなんですね」と受け止められるほうが、いろいろ応用も効くわけです。なので今回はそういった、名理学の周辺にある占術や手法についてざっとお話ししてみます。

(音楽SE)
まず、いまから話そうとしているのは、ざっくり言うと「易学(역학)のベースとなる原理」みたいなものです。そこから派生した多数の占法があるんですよ。たとえば「接近法」とか「秘伝の技」とか「別系統の占い」とか。私はすべてを網羅的に説明できるわけではないんですが、最低限「こういう名前の占い・手法がある」ということだけ知っておいていただければ、「わけがわからない」と混乱しにくくなるだろうと思います。

それから、さらに好奇心の強い方は「風水系」の話なんかも気になるかもしれませんよね。風水を本格的に勉強しなくても、ちょっとかじっただけで「なるほど、こういう理屈なのか」というのがわかると、世の中いろんな場所で耳にする情報の意味が拾いやすくなるでしょう。1時間ぐらいお話を聴いていただくだけでも、「ああ、それは○○という手法だよね」って言えるようになると思います。

では本題に入りましょう。
(音楽SE)

いま私たちはこの「サジュ名理学」を勉強していて、「陰陽五行」というものがあって、「大自然の摂理に沿って人の一生を読む」という理論を使っているわけですよね。ここで、大自然がどうやって回っているかという話になると、「変わらない枠組み(不変の法則)」と「繰り返される変化(循環)」、そして「そこに人間の認識が加わる(知恵)」の3つがあるんです。

  1. 不易(ふえき)
    • 変わらない枠組み。たとえば「地球が太陽のまわりを1年かけて公転して、四季が生まれる」とか「地球が24時間で自転して昼夜が生まれる」とか、こういう基本的な法則は変わりませんよね。
    • 人間や動植物も、生まれたら必ず老いて死ぬ。死んだらまた次の命が生まれる…。そうやって自然界では一定のサイクルがずっと繰り返される。これを「不易」というわけです。
  2. 変易(へんえき)
    • 変わらない枠組みの中で、刻一刻と移り変わっていく現象のこと。生まれて成長し、繁栄して衰えていく…。
    • 地球環境で言えば、四季は毎年めぐるけれど、同じ年は二度と来ない。生物の一生もその都度違いがある…。そういう「循環しながら常に変化する」部分を「変易」と呼びます。
  3. 簡易(かんえき)
    • 人間の認識・知恵にかかわる部分。「最初は難しく感じるけれど、慣れてくると意外と単純に感じる」とか、「スマホを初めて触るときは戸惑うけれど、慣れたらサクサク使える」みたいな。
    • 要は、何かを繰り返し学んで経験を積むうちに、「あ、こうやればいいんだ!」と要領がわかってくることですね。これを「簡易」と言います。

この三つが「易学」の根本をなす考え方だとよく言われます。まさに自然界も、宇宙の法則も、人の文化も、みんな「不変」と「変化」、そこに「人の認識」が絡んでまわっている、というわけです。

なので、サジュ名理学でも「最初はめちゃくちゃ難しく見えるけど、だんだん慣れていくと案外シンプルに感じる」みたいな段階がある。そこに行きつけない人は「難しくてわけがわからない、やっぱり私には無理だ」と言ってしまうし、突き詰める人は「だんだんわかってきたぞ、これならいける」と一気にステップアップしていくわけです。

ここで「変わらないものなのに、どうして占いが必要なの?」という疑問が出るかもしれませんが、実は「変わらない部分(不易)」を理解したうえで、「変わる部分(変易)」に対処するには、人の知恵(簡易)が要る、というのが占い的な発想です。

  • 例:家を売るか買うか。人によって運のタイミングが違うから、市場のトレンドが上がっていても、自分には利益が出ないかもしれない。
  • 逆に、相場が下がり気味でも、自分には財運が回ってきて一人勝ちできるかもしれない。


こういう「個々の運のタイミング」を読むのが名理学であり、「どう行動したらいいか」をもう少し深く判断したいときに使うのが、たとえば「易(周易)」だったりします。


周易(しゅうえき)について

周易といえば、いわゆる「六十四卦(ろくじゅうしか)」で状況を占う方法として有名ですね。八卦(はっけ)を重ね合わせて64種類の卦を作り、そこに「天と地、人の営み」に関する象徴を当てはめて、「今はどういう局面か」「どう動くべきか」を読み解く。

  • 八卦:乾(けん)・坤(こん)・離(り)・坎(かん)・震(しん)・巽(そん)・艮(ごん)・兌(だ)
  • これを二つ重ねると64パターン(64卦)ができ、各卦ごとにそれぞれ「上卦・下卦」という読み方をし、陰爻・陽爻の組み合わせで物事を判断する。

昔は、この周易占をするために筮竹(ぜいちく)や銅銭などを使って卦を出し、そこから解釈をしていました。いまでも専門家はそういう方法をとりますし、「カード占い」や「ダイス」で代用している人もいます。ポイントは、「陰陽の組み合わせ」で偶然性を得て、それを「64卦」という型にはめて読んでいく、ということですね。

たとえば「家を売るべきか? 買うべきか? いつがいいのか?」といったとき、サジュ名理学だけだと「お金が増える時期かどうか」は読めても、「実際の取引がうまくいくかどうか」は微妙にわからなかったりします。そんなときに周易で卦を立ててみて、「○○の卦が出たから、今年前半は見送りかな」「今は下手に動くと暗示が悪いから秋ごろに動こう」などと判断するわけです。

このように、「不易・変易・簡易」の考え方が周易にも活かされています。人間は大自然の中で生きていて、生まれたら必ず死に向かう…でも、その変化の中でどのように行動を選択するかによって、結果は違ってくる。そこにある種の「予測と指針」を与えてくれるのが周易である、とイメージしていただければいいでしょう。


他にもいろいろな占いがある

  • カード占い(タロットなど):トランプやタロットカードを使って、ほぼ周易のように偶然性を利用して展開し、「象徴の意味」を当てはめる。
  • 星占い(西洋占星術など):黄道十二宮や惑星の位置から、その人や時期の運気を読む。
  • 風水:自然地形や家の間取り、方角などを総合的に見て、吉凶を判断する。

これらも、いってみれば「不易(変わらない宇宙の秩序)」「変易(そこに起こる日々の変化)」「簡易(人間の認識・活用法)」という三つの柱に沿った占術だと言えます。サジュ名理学と組み合わせて使えば、より具体的にアドバイスできるケースもあるわけです。


まとめ

今回の内容は、あくまで「サジュ名理学の背景として、どんな占法・手法があるのか?」をざっと紹介したものです。次回は、これらをさらに深堀りするか、また別のトピックに移るか検討していますが、とりあえず一度ここで切ろうと思います。

「おおざっぱにでも知っておくと、どこかで誰かが『これが秘伝の占いだよ』なんて言ったとき、『ああ、それは易系統の一種なのか』『風水の一種なのか』とピンとくるようになるよ」という話でした。別に全部を習得する必要はありませんが、知っておくと応用が広がるかもしれませんね。

では、今回はここまでにします。(音楽SE)
ああ…(音楽)

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この記事を書いた人

占い師として活動しています。皆様を開運に導きたいと思い運営しています!最高の人生のお助けを出来れば嬉しいです。占い・開運・スピリチュアルを紹介しています。神社口コミ機能を頑張って更新中ですがお待ち下さい。

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