23各種占いについて

(音楽SE)
えー、はい。さきほど「周易(しゅうえき)」の話をして、1分ほどで終わるかもしれませんが…と言っていましたが、ちょっと補足を加えたいと思います。ええ、周易に出てくるもので、いまでも占いとして使われる技法が実はいくつかあるんですね。

「気が向いたら説明するかも」と以前お話ししましたが、たとえば「奇門遁甲(きもんとんこう)」というのがあります。これは“奇門”とか“遁甲”とか、いかにも兵法的な名称ですが、ざっくり言えば「兵をどのように運用するか」を卦(け)で読み解く技法の一つだったんですよ。

  • 「奇門遁甲」とは、古代の兵法用語で、敵の攻撃をかわす“遁甲(とんこう)”とか、兵を隠す“蔽(へい)”といった発想からきています。周易や陰陽を活用して、方位やタイミングを見定めるような術ですね。
  • いまでも「奇門遁甲でサジュ(四柱)を読む人がいる」とか、「あれはよく当たる」とか言われることがあるんですが、私自身はあまり詳しくはないです。

そして、別の話として「太乙数(たいいつすう)」「六壬(りくじん)」などもあります。これはやはり周易から派生したり関係が深い占術で、昔は国を治める王や皇帝、軍師などが国策や戦略を立てる際に使っていたらしい。

  • 「太乙数」は、天地人の流れを大きく読み解き、統治などに活かす方法。
  • 「六壬」は“時”を基準にした高度な占いで、兵法・外交などに応用されたといいます。

いずれも古代からある占術で、「孫子の兵法」とか「諸葛亮(しょかつりょう)」などが使っていたかもしれない、とされるものですね。かつては王や皇帝の“参謀”にあたる“書房”や“秘書室”みたいなところに、こういう術を使える人がいて、国の方針を決めるのに助言したとも言われます。

これらの占術は「サジュ名理学(四柱推命)」とはまた別のシステムですが、陰陽や干支などの概念を共有している部分もある。だからこそ、「奇門遁甲を使ってサジュを読む」とか、「太乙数や六壬の理論を取り入れる」といった派生があったりするわけです。

そうすると、「サジュにはない用語を使って解説している人」が出てきて、「いったい何なんだ、この用語は」と混乱することがある。でも、実は「サジュとは別のルートから来た言葉」であって、サジュ名理学の伝統的テキストには登場しないものも多いんです。そういうのを知らないと、「これってサジュでいう○○のこと?」と混同しがち。だから「こういうものも世の中にはあるんだ」というのを知っておくと助かるわけです。

また、別の流派として、「梅花易数(ばいかえきすう)」があります。これは生年月日というより「その人の名前」や「ちょっとした数字」で簡単に占う方法で、「数」で吉凶を割り出す。

  • これは“易”の一環ですが、名理学(サジュ)とはかなり違う発想で、「生年月日を深く見ないで、もっと単純な数の組合せで占う」手法ですね。
  • ほかに「花札占い」や「数理占い」みたいなものもあって、「人の誕生日から何番目の数が○○になる」とか、いろいろ流派があります。

さらに、たとえば「紫微斗数(しびとすう)」という占いも、中国や台湾などで盛んです。北極星の位置や、そこから派生した星々との関係で人の運命を読むもので、西洋占星術のような要素も感じられます。こちらも「命盤」を出して吉凶を見るという意味ではサジュに似ていますが、実際にはかなり理論が違う。「自分に合った相手はどんな人か」を見るのによく使われるとか。

ほかにも「タロットカード」「九星気学」など、たくさんの占術がありますが、いずれも陰陽五行と何かしらの接点があり、「アジア式の統計+天文学」をベースにしている場合も多いんですよ。サジュ(四柱推命)はその一角にすぎません。

総じて、「サジュ名理学」は「四柱八字による人間理解」に特化しているから、そこに他の理論を無理やり混ぜると、かえってややこしくなるケースもあります。ある人は独自に組み合わせて新しい理論を作り上げていたりしますが、あまり安易に受け売りすると、本質を見誤る可能性もある。

「サジュを学んでいたら、急に奇門遁甲とか太乙数が出てきた。何だこれ?」というときには、「これは別の発祥から来た占術なんだな」と区別して考えるのが賢明ですね。あくまでも「サジュをしっかりやりたい」なら、まずはサジュの基礎(陰陽・干支・五行・十神など)を固めるほうが先です。


名前(命名)や改名の話



それから「姓名判断」や「改名(かいめい)」について触れる方もいらっしゃるでしょう。「運気を変えたいから名前を変えたい」という人が結構多いです。が、私が見るところ、「改名したからといって劇的に人生が変わるわけではない」というのが実態ですね。

  • 改名には手間や費用もかかり、周囲への周知や、戸籍・銀行口座などの変更手続きも必要なので、簡単ではありません。
  • もちろん「生まれてからずっと受け継がれてきた名前に、明らかに悪い意味がある」「それが原因でずっと嫌な思いをしている」というなら、改名を考えるのもアリでしょう。自分が嫌で苦痛な名前なら、いっそ変えたほうが精神的に楽になる。
  • ただ単に「運を上げたい」という理由だけで改名するのは、お金や労力を費やして得られる効果が小さい場合が多い。

結局のところ、「名前を変えて気持ちが上向きになったから頑張れた」「その結果、運が開けた」ということもあるので、まったく意味がないわけではありません。しかし、だからといって本来のサジュが表す運勢そのものが根本的に変化するわけではない。もし運気が上がったように見えても、偶然その時期の大運や流年が良かった可能性もあります。

一方、赤ちゃんの命名に関しては、それこそ「親からの最初のプレゼント」だから、できるだけ良い意味や響きを考えてあげるのは大事だと思います。大人になったとき、自分で名前を変えるにしても、ベースになる名は悪いイメージでないほうがいいですし、学校でいじめにつながるような名前だとやはり可哀想です。

かといって「画数や五行を完璧に合わせなければ絶対ダメ」とまでは思いません。たしかに「発音のパワー」とか「文字の持つエネルギー」はある程度あるとは思いますが、それこそ過度にこだわると、返って名前が不自然になるかもしれない。要はバランスの問題ですね。


風水の話

それから「風水(ふうすい)」もいろいろ質問が多いところです。「家のどこにベッドを置けばいいか」とか「引っ越し先の方角はどこがいいか」とか。しかし風水ももともとは「陰陽五行+地形+気の流れ」を組み合わせて、家を建てる場所や墓を建てる場所(陰宅)を決めるための理論なんですね。

  • 昔は「山と水の関係」を重視し、山の形や川の流れがどうなっているかで地の“気”が決まると考えた。
  • 現代の都市部では「山や川がそもそもない」「道路やビルが人工物としての“山や水”の代わりをしている」という見方をして、風水を応用することが多い。
  • それをさらに室内のインテリアにまで落としこんで、「この壁には赤いものを置く」「入口には観葉植物を置く」とか、いろいろ工夫するわけです。

ただ、実際には「完璧な風水の部屋」なんて、よほど家を一から建築するか、高額なリフォームをするかでもしないと実現できないんですよね。たとえば「ここに大きな窓を増やす」とか「玄関を東向きに変える」とか、普通の賃貸や分譲住宅じゃ難しいですし。

それでも「できる範囲でちょっと工夫したら、自分が気分よく暮らせる」というなら、それはやってみる価値があるかもしれない。でもそれで急に金運が爆上がりするわけではないし、結局は「自分の行動」が大きいわけですね。


まとめ

今回いろいろと脱線しましたが、要するに「サジュ以外にも、周易や奇門遁甲、太乙数、六壬、梅花易数、紫微斗数、タロット、九星気学、風水など、さまざまな占いや術がある」ということです。何が正しいとか間違っているというより、それぞれ別ルートで発展してきたものであり、陰陽五行や易学とどこかでつながってはいるけれど、サジュ名理学と一緒くたにすると混乱する。

「名前を変えたら運が上がる」「家の方角を変えたら仕事がうまくいく」など、部分的に効果があるかもしれませんが、それだけで全人生が激変するとは限らない。あくまでもサポート的に使うものだと思います。

最後の話にあったように、田舎の土地や墓の場所を選ぶときは風水がけっこう効くかもしれないし、郊外に大きな家を建てるならば思い切りこだわれるかもしれません。一方、都会のマンション暮らしではできることが少ないし、「そこまでお金をかける価値があるのか」と冷静に考えるのも大切。

とにかく、こうした他の占いや術も含めて、興味がある方は参考程度に知っておくと役に立つかもしれない、というお話でした。はい、では今回はこのへんで。

(音楽SE)
はい、これでひとまず以上になります。ありがとうございました。(音楽)

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占い師として活動しています。皆様を開運に導きたいと思い運営しています!最高の人生のお助けを出来れば嬉しいです。占い・開運・スピリチュアルを紹介しています。神社口コミ機能を頑張って更新中ですがお待ち下さい。

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