[音楽SE] うう… [音楽SE]
ああ、これが12回目で今回がラストになるんですね。10神研究の締めくくりというか、「ああ、こういう感性の文章もありますよ」という形で終わりにしてみましょう。
私が思うに、サジュ(四柱)をうまく見るには、ただ技術的に四柱を読めるだけじゃなく、本当の「中庸」みたいな境地? そういう方向に至るために、こういう文章――ある意味ちょっと感性的な文章――をわりと読んでみたりするといいと思うんですよ。
なぜなら、こういう文章が、現実社会でサジュの10神がどう作用するか、そういったものを“論理的・分析的”というより、もう少し“感性”で掴む手がかりになるからです。
だから「これが厳密に当たる/当たらない」という観点とは違って、「全体像で見たらこんな感じで当てはまるかも」「社会でこんなふうに働いてるかも」とか、そういうのをざっと感じとるのにいいんですね。
で、こういうのを読んでから、実際に生きていくなかで「ああ、そういえば前にこんな話を見たな。じゃああのインジャ(印綬)持ちの人はこんな動きをするかもしれないな…」とか連想できるようになる。そうやって徐々に応用を利かせていくわけです。
(ケーススタディ的な文章の意義)
それで、いろいろな人のサジュを見るとき、ちゃんと分析しているはずなのに解釈がうまくいかない――そういうのは社会を知らないからだと思うんですね。サジュを持っている人は社会を生きる存在なわけで、その社会面を知らないと、どうにも解釈がピンとこない。
そういう事例(たとえばさっきまで言ってきたような文章)を読めば、だいたいの共通パターンを掴めるはずなんです。で、「こんなふうに社会で事が起こるんだな」と体感としてわかるということ。
こういう文章は、私以外に書いている方はいないかな…と探してみたこともあるんですが、かなり珍しいですね。なぜかと言うと、サジュを使って商売したいとか、金儲けが目的という人が多くて、あんまり「10神の具体的作用」みたいなのを正直に書いている人は少ないみたいで。だから多くが“創作小説”ぽくなってしまいがち。
なので私は、こういう系統の文章を以前からブログ等に載せてきましたし、それをある程度まとめて、一冊の本として出そうとも考えてるんです。
その本を読んでいただければ、「いままで勉強してきた10神が、こんな場面でこう働くのか」とか「こういう人にこんなふうに発動するのか」と、間接体験できる。すると現実に応用しやすくなるんじゃないか、というわけです。
まあともかく今回は12回目で、これがラストですね。
(ビギョン・ゴプジェに関する最後の話題)
それで、最後の話としては、たとえば「比肩・劫財は商売向きか」といった話がわりとありますよね。「ビギョン(比肩)劫財があれば、自分が店に入るだけで客がどっと来るんじゃないか」とか、「そういう人が店をやると大当たりするのでは?」みたいな。
いまの世の中、ネットショッピングとかで商売を始める人も多いので、「サジュで見ると自分は比肩・劫財が強いから、いっそ起業したら儲かるのでは?」という相談がちょくちょくあるんですね。
それもまあ一理ありそうだけど、本当に「比肩・劫財持ちだから店を出すと大繁盛」なのかというと、そこには実はいろんなパターンがあるんですよ。
中には本当に「自分が入店すると客が増えた。じゃあ自分が店を持ったらガッポリだろう」と思い立って開業してみる人もいます。
これがなぜそうなるのか、すなわち“比肩・劫財のサジュを持つ人が、店に居るだけで客足が伸びる”のは、いったい何なのか――理論としてはちょっと説明しづらいんですが、実地の事例を見ていると、そういうパターンが確かにあるにはあるんですね。
だから「やっぱりビギョンやゴプジェが商売に効くのかな」と言う人もいる一方で、「それでも同業者が周りにいっぱい出てきて、結果競合して潰れた」みたいな例もある。なので一概に良い悪いって断言はできないんですよ。いろいろ観察はしてますけど。
(比肩・劫財の性質)
サジュ的には、比肩・劫財というのは「同じ日干を持つ仲間とかライバルを呼び込む性質がある」とされるので、他人をぐいぐい引き寄せる力もあるけど、同時にライバルも集めてしまう。
だから、ビギョン・ゴプジェの多い人が商売を始めたら、たしかに自分のところに客も集まるけど、周囲に同業他社もわらわら湧いてきて、最終的に熾烈な競争になってしまう――そういう現象は確かにあります。
けれど、それでも勝ち抜く人もいれば、負ける人もいるわけですね。結局はサジュの強弱や運勢、実際の手腕などで違う。だから比肩・劫財があるから商売無条件で大成功、というものでもないし、その逆でもない。
(商売の例)
また比肩・劫財が強い人は「自分のやりたいことをガンガンやりたい」という気持ちが強いので、それで商売を始めてうまくいく人もいれば、周りの意見をまったく聞かずに失敗する人もいる――そこはケースバイケースです。
そこにうまく対人調整をする要素があればいいけど、ないままだと衝突ばかり起こして苦労することも多い。それを学ぶのが社会経験だろう、と私は思うんです。
だから「自分はビギョン・ゴプジェ強いから、とにかく店やる!」ではなく、いったん社会経験を積んで、人の意見も取り入れて運営すれば、確かに伸びる可能性はあるでしょうね。実際にそうやって成功した例もたくさん見ました。
(まとめ)
というわけで、比肩・劫財の話を最後の例として出しましたが、「10神がどうだからこうなる」と決め打ちではなく、ちゃんと社会の現実面や周りとの兼ね合いで解釈すべきだ、というのが結論です。
私自身、今回12回にわたって書いてきた10神の体験談・雑感はここで締めです。
次は、前に言ったように「60干支」と「十七型」「四柱の作用」みたいな話をまた別のところでやりたいなと思っています。そっちも楽しみにしていてください。
では、このあたりで終わりにします。
[音楽SE] ウーウー… [音楽SE]
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