丙申合

えー、今回も、うん、そういう「神」という前置きがある状態に来ましたよね。で、そう。
うん、たとえば「甲己合(갑기합)」なんかだと「甲」の特性をどう活かすかという話がありますけど……甲己合の場合は「甲」がきちんと活きる形で使われる、みたいなのがありますね。中和されるから、とかいろいろ言われます。必ずしもですが。

ところが、「丙申合(병신합)」の場合はどうなのか。名義学(名理学)の世界だと、「丙」と「申」が合すると「火」が変化して「金」や「水」に? いや、「丙申合」は「水」が出てくる──とか、実際にはいろんな異論があるんですけどね。

で、うまく活用できればいいんですけど、活用できなかったらどうなるのか。
テキストに書いてありますよね。「丙申合を自分だけで勝手に解釈しない」とか、そういうパート。そこでは「丙申合(병신합)を“威厳がある合”」と呼ぶとか、そういう言い方をする人もいます。いわゆる“危み(위험)の威”という説もありますが……まあ「威厳ある姿勢を得る」とか、昔はそういうふうに呼ばれたみたいですけどね。

ただ「丙」はもともと、自分だけでどうこうってより、外に向けて広がっていく火のイメージが強い。丙日干の場合、「他人のために」というか、周りに配慮する、そんな性質を持っているとも言われる。その丙が申を合したときに、「丙はスムーズに使えているのか?」という話が出るわけです。

言い換えると、丙は大きな火だから、理想や情熱がある。でもそこに申(金)が合わさると、たとえば「実利」を重んじる方向にも行くかもしれないし、「申」がらみで生じるいろんな要素が出てきて、いわゆる“威厳”を帯びたりもするし、逆に「自分が良かれと思って行動したのに裏目に出る」みたいになるかもしれない。

テキスト上でも、甲と己が合うと甲が適度に使われる、みたいな話がありますよね。
丙申合も、うまくいくと丙の日干が周囲と連動してすごく威厳あるキャラになる。けれど、うまく使えないと単に「独りよがり」だったり「軽々しく相手を斬っちゃう」みたいになりがち。
そのへんが丙申合のちょっと困った部分、というか「名理学的には『威厳ある合』とされた理由」なんじゃないですかね。

加えて、「病神合」と書いてしまうとちょっと紛らわしいんですが……どうやら昔からそのような表現で、「丙」と「申」が合すると、たとえば「人の心を読んで思い通りにしようとする」傾向が強くなる、とか、「丙申合の人は、問題解決のためには手段を選ばない面がある」などといった記述もあるんですね。

なので、丙申合の人が「自分にはこうする権利がある」「自分の思う正義のために何でもする」という発想をしやすいようで、それが“けっこう暴走的”に見えてしまう場合もあり、「かなり尖った事故」とか「トラブル」を起こす場合もある、ということなんです。

また、丙申合だと実利面で金や水が出ると捉える流派があって、「じゃあ名声や人気が得られるじゃない」と言う人もいるけれど、やはり運や環境次第で「身を持ち崩す」とも言えますよね。一旦は人望あるふうに見えても、何かのきっかけで失脚する──みたいな。

たとえば、性の面で奔放になるかもしれない……そういう話もありますね。「丙申合は火と金が合うから熱くなったのを一気に冷ます」みたいなイメージで、性への欲求が強まったり、逆に一気に引いたり。“極端”さを見せることもある、と。

ただ、同じ丙申合でも、すごく才能豊かでリーダーシップを発揮する人はたくさんいますし、しっかり運が噛み合えばバリバリ活躍して「威厳ある姿」を示すわけですね。
まとめると「丙申合=とにかく危険」ではなく、「丙の火が申(金)に合わさって刺激を受けた状態」というのが基本形なので、その使いようによってはめちゃめちゃカッコいいし、マイナスに出れば怖い行動をしやすい、といった感じでしょう。



そういうふうに見ていくと、病神合(병신합)が必ずしも悪いわけじゃないし、むしろトップクラスに出世したり、存在感を示す人もいますよ。ただし、そのぶん尖ってるから気を付けよう、というのが総論ですね。

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だいたいこのくらいで大丈夫でしょうか。
はい、この丙申合(病神合)に関する話は以上になります。

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