■正印にまつわる背景
よく韓国の四柱推命では「印星(인성)=母のような存在」とか「人を生み育てるもの」という説明をしますよね。つまり正印を「母のような星」と言うわけです。だけど今の世の中、母性といっても色々あるし、実際にはそんなに単純じゃありません。
また、昔は「正印を持っている人は学業がよくできる」みたいな話も一般的に語られたりします。確かにある程度は当たっている面もあるけれど、これだって現代社会だと複雑です。正印があるイコール“優等生”という図式にもならなかったりしますし。
ここで大事なのは、あくまで「正印は(自分にとって)学びを得る、吸収する星」であって、現代社会では単純に“真面目で安定している”だけに限りません。場合によってはとても自分中心的だったりするし、努力して勉強した分をどう使うかはまた別問題、というわけです。
■“母のような星”? そこから分かること
なぜ正印が「母」と呼ばれるかといえば、「自分を生み出してくれる星」「生み育むもの」として解釈してきたから。昔からそういうふうに言われるんだけど、実際には「他人には優しくするけど、結局は自分と自分の身内を守るために動く」みたいな一面もある。
よく「母は子どものためなら命がけで守る」みたいに言いますよね。でもそれは言いかえれば「自分の家族=身内を最優先にする」ってこと。だから必ずしも広く社会全体のために尽くすわけではない、という解釈もできるわけです。
つまり正印は「(自分にとって)意味があるもの・人をしっかり守る、支える」けど、「そうでないならあまり動かない」という性質。なので、現代社会の合理性などを踏まえると、必ずしも“聖母のように無私無欲”というわけでもなく「けっこう自分中心」の面もある、という感じなんですね。
■現代社会における正印
「じゃあ正印がある人は学歴や資格を取って安定会社員になるのか」というと、そう単純でもありませんが、どちらかといえば「しっかり勉強して、認められた何か(ライセンスなど)を得る」方向へ進むと安定感が高いのは事実です。
昔のように「科挙に合格すれば科挙官僚として生きる」みたいな形が、今の時代なら「大学へ進学して資格を取る」とかに相当します。だから正印がある人はそういう選択肢を取りやすく、うまく合致すれば割とスムーズに職を得たりするわけですね。
ただし、そこから先にどんな社会活動をするかは、その人の考え方次第。「子どもの頃にわりと成績が良かった」という流れのまま安定就職して、ひたすら会社や組織でやっていくのか、あるいは自分の得た資格や知識を活かして起業するのか……そこのところは、また別の星との兼ね合いによる、というわけです。
■正印の本質と「自分の身内」
正印というのは、実はけっこう“自分の身内だけを守る”というムラがあるというか、ある種の“お母さん”目線です。たとえば親が、わが子のためならめちゃくちゃ尽くすけど、他にはそこまでしない……ってことがあるように。
韓国の例を出すと、政治家や財閥の息子が不祥事を起こしたとき、母親がなりふり構わずかばう姿がニュースになることがありますよね。あれも正印的な行動だと言えなくもないわけです。
「母が命がけで子を守る」という尊い面と、「身内さえ良ければ他はどうでもいい」という面は表裏一体。そのあたりが正印の特徴ともいえます。
■正印で成功? “身内”は誰か?
また、正印で成功するというと「勉強・資格の力で成功する」イメージが強いかもしれません。もちろんそれはある。でも成功したあとに何をするかが問題で、時々見かけるのは、若くして事業成功した人などが、その後やたら“社会貢献アピール”や“講演活動”ばかりに走ってしまって、本来必要な勉強・研究などをおろそかにして失速してしまうケース。
本当は正印の人は、さらなる学びや研鑽を重ねることでより安定的に伸びていくのが理想なのに、中途半端に有名になったりして脱線すると、あっという間に失墜してしまう……というのもありがちな話だ、と。
そういう部分を見抜いて、的確に「この時期にさらに勉強なり研究なり、ちゃんと継続しましょう」と指導してあげるのが、本来は四柱推命のアドバイザーの役目かもしれませんよね。
■正印にまつわる暮らし方
- 正印がある人は、若い頃に学問や資格を取っておくと無難。
- ある程度学力・知識があるおかげで、就職・安定収入の基盤を得やすい。
- しかし、そこに胡坐をかくと怠惰になりやすいので、自分が本当に何をしたいのか、学びをどう活かすかを定期的に考えたほうがいい。
- 「お母さん」的な目線で身内や自分を守る行動をしがち。良い面は「家族をちゃんと守る」ことだが、行き過ぎれば「自分たちだけ良ければいい」という排他的な一面になる場合も。
一方で「正印がない」と、もう少し勢い任せで生きてしまうとか、あるいは勉強の基盤が作りにくいとか、そういう形になる可能性が。やはり印星というのは学歴や資格とは無関係じゃないし、学問の基盤にも影響すると言えます。
■総まとめ
- 正印とは、四柱推命で「自分を生み育てる星」とされ、古くは“母”に喩えられた。
- 実際は必ずしも聖母のようなものではなく、「自分や身内をしっかり守るために知識を蓄える」という性質が強い。
- 若い頃にしっかり勉強・資格を取れば安定収入や地位を得やすいが、その先でどう学び続けるか、どう活かすかが鍵。
- 自分・家族を守る力は強いが、他者には無関心になりがちという面もある。
- 現代では「正印がある人は学歴や専門資格で有利」という定説もあるが、実際にはほかの星との兼ね合いでどう動くかが大事。
- 結局、印星をきちんと活かすなら「継続的な学び」と「何のためにその知識を使うのか」を考えるのがポイント――こんな感じでしょうか。
(音楽SE終)
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以上が、もともとの韓国語音声を要約・翻訳したものです。口語的な部分をなるべく残しつつ、日本語として分かりやすいようまとめています。
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