算命学という占いは、聞き慣れない方も多いと思います。
ルーツは中国、老子の教え”道=タオ”の思想から生まれたものです。
宇宙と自然の哲学的法則が元となっており、人を自然界のものに例えて占ったりもします。
中国の思想家達の莫大な努力によって探求され、形となって日本に伝わってきた、
非常に複雑で難解と言われる占いの一つです。
それだけに一般の方からは、敬遠されてしまうのですが、非常に深いところまで入り込み、怖いほど当たるといわれています。
算命学とは?
生年月日をベースに占います。算命学の思想は、自然界の生き物全てに神が宿ると考えられています。例えば、水の側にいると癒されたり、
山の中に居ると落ち着く、などと感じた事はないでしょうか。
ご自身が、そういった自然の”気”を持ち合わせていると、居心地の良さを感じる事も多いのです。また、算命学では、物事には必ず「陽」と「陰」があるという考え方をします。例えば、昼が「陽」で、夜「陰」。男性が「陽」で、女性が「陰」といった具合です。
人の運命も同じように、良いこととと悪いことの繰り返し。幸運だけの人も、不幸だけの人も存在しないという考え方です。
また、長く繁栄した時代の後には、短命の時代が巡ってくるというのも、然りです。運命や宿命の中にあって、自分自身をよく知り、真摯に向き合うことが人生の課題です。自分をよく理解する事で、人生を生きやすくするヒントを説いていくのが算命学です。
自身の持つ星の算出方法
ネットで、”算命学”と検索して、生年月日と性別を入力すれば、あなたの持っている星はすぐに分かると思います。
このページでは、持って生まれた星や、生きていく上で関わってくる問題との向き合い方、自身の宿命など詳しくお伝えしていきます。なぜ人付き合いがうまく行かないのか、家族間で問題が生じるのは何故なのか?
今まで気がつかなかったものが見えてくるはずなので、問題解決の糸口になっていただけたら嬉しいです。
5つの本能(10大主星)
あなたは、ご自身をどういう印象の人だと分析していますか?そして、ご自身の分析は、他人から見たあなたの印象と、一致していますか?
人見知りのつもりでも、周りからは社交的だと思われていたり、その逆もあったりします。
また、人一倍気を使っているつもりなのに、空気の読めない人と思われている事もありますよね。算命学は、自分をよく知るための占いとお伝えしました。それでは、人にはどんなタイプがあるののでしょうか。
守備本能
算命学では、人が持って生まれた本能を、大きく5つに分けています。そして、5つの本能にもプラスとマイナス(陰陽)があると考えられています。一つ目の本能は守備本能(木の気)です。
守備本能プラスを「貫索星」、マイナスを「石門星」といいます。
プラスの方が、より強く、顕著に持っている本能が出やすくなります。
貫索星の貫くという文字や、石門星の石からは、手堅いとか、意思を曲げないイメージが浮かびますよね。
攻撃本能
2つ目が攻撃本能(金の気)です。プラスが「車騎星」、マイナスが「牽牛星」です。
車や騎馬戦の騎、牛という文字からは、強く積極的に前進する感じが伝わってきます。
守備本能とは対照的に、守るより攻めるタイプですが、攻める方法も色々ありますよね。
単独行動でガンガン攻め込む人もいれば、周りを固めてから攻撃体制に入る人もいます。プラスとマイナスの違いが、攻撃の方向性によって異なってきます。
伝達本能
3つ目は伝達本能(火の気)です。ものを伝えていく能力が高いタイプです。言葉でストレートに伝える能力のの高さ、音楽や美術などの芸術を通して伝えていく能力というのもあります。
前者のように、直接的な伝達本能(プラス)の星が「鳳閣星」、後者の間接的伝達本能の星が「調舒星」です。
おおらかな鳳閣星に比べて、調舒星を持つ人は、繊細で独自の世界観を持っている人が多いです。いわゆる芸術家っぽいと呼ばれるタイプです。
引力本能
4つ目は、引力本能(土の気)です。プラスの引力本能を禄存星、マイナスを司禄星といいます。
禄存星を持つ人は、意識的に人から注意を引きたい、自分を愛して欲しいが故に愛を降り注ぎます。司禄星の人は、無意識に愛を注ぐタイプです。見返りを求めない、無償の愛です。禄存星、司禄星。どちらにしても、引き寄せの星です。
引力本能を持っている人の周りには多くの人が寄ってきます。引力のある人は、本能で人を惹きつけてしまう言動を起こしているのです。
習得本能
5つ目は、習得本能(水の気)です。学ぶことだけではなく、物事を受け入れる能力の高さもあります。
探究心や知識欲も高いので、何かを習得し、学ぶ事が生き甲斐のようなタイプです。
プラスが龍高星、マイナスが玉堂星です。龍高星は、グローバルに貪欲に学びを求めていくのに対し、玉堂星は、伝統や、侘び寂びと言った古式正しく、奥ゆかしい学びの世界観を持っています。
学者肌タイプ、資格マニアの人は習得本能を持っている人が多いです。5つの本能に、それぞれプラスマイナスがありますので、合計10の星(貫索星、石門星、車騎星、牽牛星、鳳閣星、調舒星、禄存星、司禄星、龍高星、玉堂星)で、大まかに人のタイプを分けています。
これを、算命学では10大主星と呼んでいます。
10大主星と人体図
ご自身の生年月日、性別から算出された星が配置されたものを人体図といいます。
人体図というと、人の体を連想しますが、少し異なります。子供の頃に、紙に書いてよく遊んだ、○×ゲームをイメージしてください。
横に2本、縦に2本、線を引いて井桁の様な枠組みを作りましたよね。#(井桁)マークの中に、その人の主星が記されたものが人体図です。
中央(胸)にある主星が、あなたの本質となる星です。あなた自身を司る、ベースとなるものですので、”自分らしさ”は、中央に位置する星によって決まります。
人体図における東西南北(目上、目下、パートナー、社会)
人体図では、中央の星を起点にして東西南北が決まります。
中央の星の真上にあるのが北になります。北は、目上の人に対して持っている星です。会社の上司や、学校の先輩、両親や姉、兄への言動の傾向が、あなたの持っている星で分かります。
中央の星の真下は南です。南は、目下の人に対して、あなたが持っている星です。後輩や、部下、弟、妹などが目下に該当します。あなたが、年上よりも年下から慕われる傾向が強ければ、この位置に引き寄せの星があるかもしれません。
中央の星の右隣は東です。東は社会に向けて持っている星です。学校や職場など、社会性のある場所で、
どんな自分でいるのかが分かります。職場で、やりづらさを感じる時は、社会に向けて持っている星にフォーカスすると良いです。
中央の星の左隣は南になります。あなたがパートナーに対して持つ星です。恋人であったり、結婚をした場合は、夫や妻との向き合い方に大きく関係してきます。
そして、中央の星の斜め左上に位置するのが宿命星です。あなたが、どんな宿命を受けて、この世に生を受けたのかが分かります。算命学の大枠を説明しましたが、ここから先が本質です。
次回以降は、10大主星について更に深掘りしていきたいと思います。
あなたが、様々な場面で見せる本能を探っていきます。
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