大日如来のご利益とは?大日如来がいる場所もご紹介!

お寺にお参りに行く時にどんな仏様や神様にお願いしているか知っている人は少ないのではないでしょうか?大日如来という仏様の名前を聞いたことがある人は多いですよね。実はこの大日如来様はすごい御利益があると言われています。しかしどんなご利益があるのか、どんな仏様なのかをよく知らない方も多いと思います。今回は大日如来のご利益やいる場所についてお伝えして行きます。

大日如来とは?

大日如来とは、実は宇宙の中心でもあると言われるほどの存在です。大日如来は密教の最高のところに位置する仏様と言われています。およそ1300年前にインドで生まれた密教が始まりで、日本には平安時代に輸入されたと言われています。誰もが歴史の教科書で聞いたことがあると思いますが空海や最澄というお坊さんが、中国で密教を勉強し日本に広めました。大日如来は、宇宙そのものと言われている仏様で、その理由は仏様はすべて大日如来が変身した姿と言われているからです。そのため大日如来の存在がなければほかの仏様も存在していません。仏様だけではなく全ての生命は大日如来から生まれたと言っても過言ではありません。大日如来の「大日」は偉大な太陽という意味を持っています。偉大な太陽の光で夜も暗くならずこの世のすべてを明るく照らしていると言われています。奈良にある大仏毘盧遮那如来と言われる仏様も太陽を司る仏様と言われていますが、大日如来の方がパワーが強いと言われています。

来日如来は二人いる

大日如来は一人ではなく2人います。一人は知恵を表す金剛界、もう一人は慈悲を表す胎蔵界と言われています。金剛とはダイヤモンドのことで、大日如来はダイヤモンドと同じく絶対に傷がつかないという意味を持っています。もう一つの胎蔵界はすべてのものが大日如来の中で生まれてくる前の赤ちゃんのように優しく包まれていることを表しているそうです。この二人が揃って初めて密教の教えの世界を表していると言われています。

大日如来の成り

大日如来の成り立ちは1300年前のインドの仏教です。これは密教と言われ平安時代に弘法大師空海が中国で学び日本に輸入しました。そして806年に大日如来をお祀りする真言宗を開いたのが日本での始まりといわれています。穏やかな表情をしている大日如来ですが、悪い方向に向かい、言うことを聞かない人がいると怒った表情で不動明王となります。

大日如来のご利益とは?

宇宙の偉大な仏様とされている大日如来には、どんなご利益があるのでしょうか?次は大日如来のご利益をお伝えしていきます。大日如来は、すべての仏様の始まりといわれています。そのため、オールマイティーなご利益があると言われています。中でもご利益の主となるものは「災難解消」「厄除け」「安産」「家運上昇」などです。大日如来のご利益は多岐にわたると言われていて、高い利益をもたらしてくれます。仏様の中でもっとも格式高い存在として崇められているので、仏様の中でも一般的な如来の仏様とは異なります。大日如来の仏様を拝むだけで、魂の波動が高まり充実すると言われています。さらにマントラを唱えると強力なご利益を得ることができると言われています。

大日如来にお参りするときのマントラ

大日如来にお参りする時にはマントラがあります。これを唱えることによってご利益が受けられると言われていて、厄払いなどの効果も期待できます。マントラは三種類あります。

金剛界+胎蔵界を同時に唱える場合

「オン アビラ ウンケン バサラ ダト バン」

これを唱えることによって、オールマイティなご利益を受けられ、厄払いの効果も期待できます。金剛寺大日如来如来と胎蔵界大日如来は別々に唱えることで効果が違うと言われているので、参考にしてみてください。これは金剛界大日如来と胎蔵界大日如来のマントラを一緒にとなえる言葉です。

金剛界大日如来のマントラ

「オン バサラ ダト バン」

これは頭が冴えわたり普段見落としていた真実を気がつくといった効果が得られるとされています。

胎蔵界大日如来のマントラ

「オン ア ビ ラ ウン ケン」

こちらは魂の浄化を意味するので、自分や他人が優しくなれる効果があるとされています。

このマントラには注意する点があります。精神を統一して思いやりの心を持ち唱えることです。全てのものに思いやりを持って接するように、落ち着いた優しい心で唱えてください。唱える時は一音ずつはっきりと唱えることがポイントです。言葉に出して唱えるのが恥ずかしいと言う人もいますが、口に出して声に出して唱えるところが大切です。大日如来のマントラは声に出さずに心の中で唱えていることでも効果が得られるとされていますが、心の中で唱えるときにもはっきりと一音ずつイメージして精神統一をして落ち着いた心で唱えて行きましょう。

大日如来がいる日本のお寺

大日如来がどんな仏様かどんな後利益があるのか分かったので、日本には大日如来様がどこに居るのかをお伝えして行きます。

円成寺(奈良県)

奈良県にある円成寺には有名な仏様、運慶が作ったとされる大日如来坐像がまつられています。これは運慶が初めて作った仏様と言われ、1176年鎌倉幕府ができる前につくられました。木造で国宝に認定されています。顔立ちがきりっとしているのが特徴で、20代半ばで作り上げた運慶の力強さが伝わってきます。こちらはガラス越しでのお参りですがお寺ではガラスの反射よけメガネが用意されています。これを使うとかなりの至近距離で見ることができます。こちらの仏様は黒目の周りを赤く縁取っていて、足の裏を人間の脚のようにふっくらさせています。細かいところにこだわりが見られる仏様です

妙楽寺(千葉県)

千葉県にある妙楽寺には木造大日如来坐像がまつられています。これは丈六の木造大日如来と言われ、丈六とは高さ約4.8mの仏様のことを指します。座っている場合は約2.43mで、こちらの仏様は約2.8mです。一本のかや素材から作られている仏様で、一旦分割し再度つぎ合わせるという作り方でつくられていて千葉県内の彫刻坐像としては一番大きく、国の重要指定文化財に指定されているものです。こちらの大日如来は全体的にふっくらとしているのが特徴で、表情が優しく流れるような服の様子を表しています。これは平安時代の終わりに作られた仏様に共通しているポイントです。こちらは年に一度2月の第一日曜日に開かれる御開帳日がおすすめです。お寺が空いている時間であれば基本的にいつでも拝観することができます。

中尊寺(岩手県)

岩手県の中尊にはめったに公開されない秘密の仏様、一字金輪仏頂尊という大日如来が祀られています。こちらは、いつ公開されるか分からず、5年ぶりだったり12年ぶりだったり公開されるタイミングがまちまちです。チャンスがあれば逃さずにお参りしたいものです。こちらは平安時代の終わりに作られたとされていて重要文化財に認定されています。「人肌の大日如来」と呼ばれていて美しい仏様の代表と言われています。それは一度お会いすると美しさに驚くほどで優しくひかれた眉と朱色の唇、もち肌と言われるすべすべした白い肌は人肌を感じさせます。そしてこの仏様の一番の特徴は象の後ろ半分がなく、光背という仏様の背後に付いている飾りがつながっていることです。

まとめ

今回は大日如来のご利益と意味、祀られている場所をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?大日如来はすべての生命の始まり、宇宙の始まりということがわかりました。とてもスケールが大きい仏様ということですね!近くにある人は是非参拝してみてください。

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