今回は五行の木(甲・乙)について紹介していきます。四柱推命は五行の要素が非常に大切です。
さらに日柱の天干がその人そのものであり、魂であり、運命が始まる素となります。
この日柱にある天干のことを日主とも呼ばれます。その人の「主」を表しているのが理由です。
そして、十二支、変通星、12運、神殺、大運、歳運など全ての項目が日主との関係性で意味合いが変わってくるから四柱推命を読み解くのに重要な要素です。
その人の大体の性格や性質を表しているので正直、これだけでも五行占いとして大体の占いもできます。
さてそんな重要な五行について説明していきます。
またちなみに自分の命式を調べるにはこちらをご覧くださいませ。
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木(甲・乙)の意味とは?
木は季節でいうと春を表します。様々な生命が動き出す季節の春。
春は出会いの季節とよく言いいますが、四柱推命でもそういった意味合いが強いです。
木は方位で表すと東の位置となります。東には「動く」という意味合いがあります。
なぜなら、日が昇るのが東からだからです。始まるというのは動き出すことです。
つまり、春や東の意味合いを持つ木は、始まりや動くや生まれるや兆しなどの意味合いがあります。
そのため・・・日主に木を持つ人は強い成長志向や上昇志向を持っています。
ただよく言われる、地に足がついていない状態ではなく・・・、しっかりと現実を見ることができ、自分が目標とする状態を達成させるにはどうすればよいか?を考えることができる人です。
それはまさに木です。
木のように大地に強く根を張って、枝葉を成長させながら上へ上へと伸びていく。
木は昔から鳥や虫たちの休憩場所。人も木の木陰で休むなどしていますよね。それと同じで木の性質を持つ人は人気が集まりやすいと言えるでしょう。
しっかりとした木は愛情も豊かで包容力・指導力があって、自然と人を引きつけるので、指導者やリーダーの気質があります。
ただ・・・木の働きがよくないと、十分に育つことができないので、根を張ることができず、ついつい夢見がちな状態になってしまいます。口ばっかりだったり、不誠実であったり、夢ばかり追っている状態です。
また日主が甲と乙で性質が違いますのでこちらも注意しましょう。
木の陽(甲)の性格・性質
上へ上へと伸びる性質があり、正直者で意志が強く何事にも積極的。
さらに自分の役割に対して大きな責任感を持っている人です。
ただ・・・正直者すぎるので曲がったことが苦手というか嫌いで、割と頑固者。
融通が利かなくて自分の世界でしか物事を判断できない部分があることが短所でしょう。
面倒見が良くて、人に対して手厚くもてなします。他人に干渉しすぎる一面もあるので、注意しましょう。
また命式表の中の他の五行との関係性でまた傾向がガラリと変わってきます。
他の五行との関係性が良いと社会の先頭を走り、時代をリードするリーダーシップを持った大物になる可能性があります。
甲は材木なので、屋根になったり、柱になったり、壁になったりと様々な用途があります。つまりそれだけマルチな場所で活躍できる。世間に求められた形で活躍できるというのを暗示しています。
世の中から一体、自分は何を求められているのか?を考えてみても面白いでしょう。
ただし注意したいのは、しっかりと努力することです。世間から何かを求められるということは自分自身が柔軟に対応しないといけません。中には対応が難しい試練が起きたり、地道にコツコツと自分を研磨しないといけなかったりということが大事になります。
厳しい環境に身を置いて、それを乗り越えていくことで大きく成長できるでしょう。
豊かな才能が発揮されるには自分を常に厳しい環境に置き、高めていくことが重要になります。
木の陰(乙)の性格・性質
人当たりは柔らかく、柔和な印象を与えます。
性格も優しく、協調性もあり、他人の意見も素直に受け入れることができる人です。
目標が定まると、そこに向かって頑張り、忍耐力があり努力ができる人。
ただ感受性が豊かなので自分の心の支えとしていた何かを揺さぶられると精神的なダメージが大きそうです。
信頼した相手に頼る心が強く、自信も失いやすい人で気が小さく、誘惑には負けやすい特性もあります。
甲と違い、少し内向的なのが乙の特徴です。
芽のような状態で様々な外敵がいます。雨風、害虫、病原菌のように。そのため、これが性格にも反映されるので悪い部分をいうと、陰気があったり、臆病であったり、慎重であったり、優柔不断であったりするでしょう。ただし、これを克服できたら素晴らしい未来が待っています。
才能が開花して、見違えるほど変わっていきます。
厳しい状態を耐え抜く精神力が必要です。それがないと引きこもりのような形になってしまいます。
木(甲・乙)と土(戊・己)との関係性
日主の木が順調に育つかどうか決めるのが土要素です。
他の命式に土があるかしっかりとチェックしていきましょう。こちらは欠かせないものです。
木と土の関係性としては「木剋土」といい、木が土を剋す関係です。
つまり、木が土からエネルギーを吸い取るということです。この土からの栄養をしっかりともらえないと木は成長していけません。
また土はあったとしても、水気が多かったり、乾きすぎていたり、少ないと木の成長を妨げてしまいます。
そのため、命式上の土がどんな風になっているか確認しましょう。
甲の場合は死木ともいいます。死んでいる木・・・と嫌な印象を抱くかもしれませんが、全く違って
土木建築とかに使われる木です。材木と言いかえても良いかもしれませんね。栄養がなくても大丈夫なので、土の要素が少なくても大丈夫です。
しかし、乙の場合は生木として表されます。これは、生の木を表しているので絶対に土の恵みが必要なのです。先程述べた水気の入った土や乾いた土や痩せている土もいけません。
木の育ちは悪くなるので日主が乙で、命式に土が無い場合は補うことが大切です。
土は様々な運を得るため、木(甲・乙)にはどうしても欲しい五行といえます。
土がない場合は歳運を活用したり、風水を活用したりしていきましょう。
甲と土(戊・己)の関係
日主である甲から見た土(戊・己)は、お金を表します。
甲がしっかりと土を支配しているならば、その人は大きな財産を築く人といえるでしょう。甲が土を剋す関係だと自分でしっかりと努力することができ、財を成すことができます。
その場合は起業・創業に適正があるタイプでしょう。またリーダーの素質も十分なので大きく発展していく組織を作れるでしょう。
異性に対しては積極的な人です。押しが強く、相手を自分のモノにするまで情熱的なアプローチをしていくでしょう。また命式に土が多いと恋が多い人生になりやすいです。
ただし、その場合は浮気や不倫や愛人などにしっかりと注意しましょう。
乙と土(戊・己)の関係
日主である乙から見た土(戊・己)は、甲とちょっと意味合いが変わります。
乙は生木に例えられるので、自分を育ててくれるものとしての意味合いが強くなります。
つまりは肥料です。肥やしとして土は役割を発揮します。
恵まれた家柄や成長できる仕事環境、素敵なパートナーとの出会いやとても良い人間関係だったりです。
それらが組み合わさって成長していくことで、金運にも繋がっていくでしょう。
ただ問題なのは、生木なので土だけでは不十分ということです。栄養補給の水要素であったり、光合成に必要な太陽という火要素が必要になってくるのです。
土が自分の命式に入っているだけでなく、火や水も入っているか確認しましょう。
木(甲・乙)と水(壬・癸)との関係性
水は恵みの水です。なので木の母という側面があります。
水生木という関係性なのです。中でも乙にとっては必ず必要な要素となります。
甲と水(壬・癸)との関係性
甲は材木という要素を持ちます。乙より水要素が必要ではありません。
また水要素が多いと材木は湿って使い物にならなくなります。かといって、水要素がないと乾燥しすぎてこれも使い物にならなくなります。
そのため、甲が十分に働くかどうかは適度な水の量が必要になってきます。
乙と水(壬・癸)との関係性
水は万物の恵みとなります。乙の場合、土が命式にあったとしても、この水がないと乾いた土となり、成長していくことが出来ませんし、育ちが悪くなります。
そのため、命式に土があっても水がない場合や命式に水しかない場合は、心構えを変えたくなるのが大切です。上へ上へと成長したいと考えるでしょうが、大きい目標を掲げるよりも、小さい目標を掲げてコツコツとクリアしていくのが重要です。手を広げずに自分のキャパシティを理解して小さく勝負していきましょう。
木(甲・乙)と火(丙・丁)との関係性
火は太陽の恵みとなります。木生火なので相性自体は良いのですが、命式の中に火が多すぎるとエネルギーを火に奪われてしまいます。成長力やリーダーシップやのびやかさや上昇志向などが失われてしまいます。
火要素とのどれくらいのバランスになっているか読み解くのが重要です。
甲と火(丙・丁)との関係性
甲にとって火は自分が生み出すものです。
そのため、子どもや作品や何かしらの成果物などを表します。
この生み出したものが発展したり、これで行動力できたり、突破できたり、と次の展開に進むために必要な要素となります。
乙と火(丙・丁)との関係性
乙は生木です。火要素との関係が良い場合は大きく成長ができて、充実した人生を送ることができるでしょう。その逆でもし、命式に火が無い場合は日陰の環境で育つような形になります。
どこか陰のある人になりやすいです。鬱屈した様子になるかもしれません。
木(甲・乙)と金(庚・辛)との関係性
金(庚・辛)は木(甲・乙)を剋する関係性となります。
かといって、金が命式にないほうが良いという事にはなりません。
剋される要素がないと問題があります。そちらを紹介します。
甲と金(庚・辛)との関係性
材木である甲にとって金は欠かせないものです。金は釘やネジなどの金属物を表します。
家を建てようとなった時、材木である甲だけでは建たないのです。どうしても金要素の働きが必要となります。甲にとって金要素は性格や人間関係に影響を及ぼします。命式で金がないと性格的に厳しい面が出てきて不当な評価を受けたり、社会的に成功するには本当に数字を出すしかなく、人に助けられるということが少なくなります。社会性が失われるのです。
また金が多すぎると少し問題があります。仕事や対人関係に振り回されやすくなってしまいます。
乙と金(庚・辛)との関係性
生木となる乙にとって金はありすぎると困る要素です。
金は刃物を表して、金要素が多いと乙を傷つけるからです。金要素が適度にある場合は枝葉を選定するように乙の成長を助けたりします。
命式表の中にどれくらい金要素があるか確認をしましょう。
木(甲・乙)と木(甲・乙)との関係性
命式表の中に日主以外で木(甲・乙)要素が複数にある場合についてです。
木要素が数多くあると木の悪い面ばかりが出てきやすくなります。プライドが高くなり、短気であったり、傲慢な態度を人にしたりとマイナスな要素が出てくるのです。
つまり、そうなると何が起きるのか?それは自分の運を自ら壊すことになるのです。
そうなってしまうと社会性が乏しく、協調性がなかったりします。その場合は自分1人の実力で戦う世界が向いているでしょう。またプログラマーやシステムエンジニアなど1人で黙々と作業を進めるコンピュータの世界も向いています。
社会性が乏しいというのは人に協調・協力ができないということです。
そのため、営業や接客など人と関わる仕事は向いていないです。そういった職につくとストレスを感じやすいでしょう。
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