日本には様々な神社がありますが、その中でも日本三大祭りの1つ神田祭りが行われる「神田明神」をご存知でしょうか?東京の中でも人気が高く、歴史が古い神社と言われています。なんといってもこの神田明神は東京で三本の指に入る縁結びの神様としても有名なのです。今回はその神田明神についてのスピリチュアルな意味や、どんなご利益が期待できるのかについてお伝えしていきます。
1.神田明神とは?
神田明神の創建は730年と言われ日本の奈良時代です。今から約1300年の歴史があるとされている由緒正しい神社で、現在の場所は江戸時代に移されたとされています。元の場所は平将門公の首を纏っている将門塚でした。ここで最初に神田明神に祀られている神様をご紹介していきます。
1-1.一宮 大己貴命(おおなむちのみこと)
まず最初に有名なのが大己貴命(おおなむちのみこと)です。日本屈指の縁結びの聖地として名高い出雲大社の祭神とされ、日本の国づくりをされたとも言われています。大己貴命は、「大黒様」と呼ばれる方が馴染みが深いと思いますが、七福神の中の1人です。いなばの白兎の話は古来から語り継がれる大変有名なお話で、動物にも優しい神様です。神田明神の人気のお守りの1つがいなばの白兎の伝説にちなんだ短冊付きのお守りです。
1-2.二宮 少彦名命(すくなひこなのみこと)
少彦名位命(すくなひこなのみこと)は大己貴命とともに日本の国を造ったとされる方です。日本では一寸法師のモデルになった神様と言われていて、縁結びや医療、温泉、酒造の神様として有名です。
1-3.三宮 平将門命(たいらのまさかどのみこと)
大己貴命と少彦名命は歴史上の人物と言うよりも伝説の存在と言う印象が強いと思いますが、平将門は歴史の教科書に出てくることもあり、なじみが深いのではないでしょうか。命をかけて関東の政治改革をしようとした方です。平将門と神田明神は935年の平将門の乱の後から続いています。平将門の首は神田明神の近くに葬られましたが、鎌倉時代に疫病が流行し将門様の祟りであると言う噂が広まったことをきっかけに首塚が供養され、神田明神に祀られることになりました。勝負運の神様としてパワースポットになっています。
2.神田明神のパワースポット
次は神田明神のあるパワースポットについてご紹介していきます。神田明神は東京にある神社の中でも縁結びのご利益が強いと評判なのでパワースポットも縁結びにちなんだものがあります。
2-1.夫婦の石獅子
神田明神の男坂からすぐのところに滝が流れているところに「夫婦の石獅子」があります。これは宮内に残る江戸期の石造物の1つと言われ大変貴重で数少ないものです。幕末期に制作されたと考えられていて、神社境内の獅子山と言うところに据えられていたのですが、大正12年に起きた関東大震災により獅子山は崩壊してしまいました。その時に子供の獅子は紛失しましたが、親の獅子は保存され再建されました。こちらは夫婦円満のご利益があるとされています。
2-2.ご神木の銀杏
次にパワースポットと言われているのが「神田明神の御神木」と言われる銀杏の木です。この銀杏は江戸時代からこの地に育つ御神木と言われています。この銀杏の木は関東大震災の時に神田明神のあらゆる施設がことごとく炎上し崩壊したのですが、焼け跡に唯一残されたとされる御神木です。災害や戦争があってもずっと生き延びている御神木なので災難除けや復縁、再起のパワーを持つとされています。
2-3.力石
神田明神には勝負運のご利益がある「力石」と言われる石があります。力自慢の男たちがどれだけ重たい石を持ち上げられるかを競った石で、200キロ近い石を持ち上げてしまう人もいたそうです。この力石は勝負運のパワースポットと言われています。
2-4.金比羅神社・三宿稲荷神社
神田明神には商売繁盛のご利益がある「三宿稲荷神社」と健康や豊穣をご利益がある「金比羅神社」があります。三宿稲荷神社はお稲荷様として知られている神様で商売繁盛や家内安全、子孫繁栄、芸能上達などのご利益があるとされています。金比羅神社はお酒やお薬、稲作豊穣、疫病よけなどのご利益があり、皇室の守護神としても知られています。
2-5.合祀社
神田明神には7つの神社が祀られていて、それぞれの神様にご利益があるとされています。
1.龍祖神社 海上安全
2.八幡神社 必勝祈願・心願成就
3.天神社 文筆・学問
4.大鳥神社 開運福招・国土安穏・文武
5.天祖神社 太陽の神様・日本の総氏神
6.富士神社 安産・子育て・火難除け
7.諏訪神社 五穀豊穣・交通安全・開運長寿
3.神田明神のご利益
次に東京屈指のパワースポットと言われる神田明神のご利益にはどんなものがあるかということをお伝えしていきます。一言で表すと「オールマイティーにどんなご利益にも効果的」と言える神田明神ですが、中でも強いパワーがあるご利益についてお伝えしていきます。
3-1.縁結び
神田明神は縁結びのご利益がとても強いと言われています。これは大己貴命(おおなむちのみこと)祀られているからです。縁結と言うと良いご縁に恵まれたい女性や恋愛、運結婚をアップしたい女性が多く訪れるイメージがありますが、恋愛だけの縁結びだけではなく仕事で良い人間関係に恵まれたい、良い取引先に恵まれたい、商売にも縁結びを反映させたい、と言う人も数多くいるので、恋愛だけの縁結びではなく、オフィスワーカーや商売をしている人、起業している人など様々な縁結びのご利益があるとされています。
3-2.健康祈願
神田明神には恵比寿様の像が祀られています。恵比寿様は商売繁盛や医療健康の神様と言われていて、亀やイルカなどの海の仲間に守られて大海原を渡ることで有名です。恵比寿様は様々なご利益をもたらしてくれますが、特に医療や健康のご利益があるので健康祈願をしに来る人が多いです。恵比寿様は医療の発展や発達に対しても力を尽くしたとされているので、健康祈願のご利益が強いとされています。さらに恵比寿様は農業技術や薬酒造りなどの技術を人々に伝えたことでも有名なので、医大合格のご利益があるとされ医大を目指す人たちが訪れるスポットでもあります。温泉を発見したことでも有名なので健康の神のご利益が頂けます。
3-3.勝負運
神田明神に祀られている平将門は勝ち運、勝負運のご利益や厄除けのご利益があると言われています。平の将門は平安時代に国のために戦いを起こし亡くなりました。その後晒し首にされましたが、首は京都で胴体は現在の宮城県に埋葬されたと言い伝えられています。しかし首と胴体をつなげようと言う執念により、現在の東京に飛んできたと言う逸話があり、神田明神がもともとあった場所の近くに埋葬されました。その強い執念や強いパワーにあやかって厄除けや勝負運のご利益があるとされています。そして江戸時代には徳川家康が関ヶ原の戦いの前に神田明神に参拝し、勝ったと言う所からも勝負運の強さを感じることができると人気です。
4.まとめ
今回は神田明神のパワーやスピリチュアルな意味についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?東京にある神社の中でも強いパワーがある神社です。縁結びや恋愛はもちろん健康運など幅広いご利益があるのでわざわざ足を運んででも行きたいと思える神社ですね。
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