英彦山神宮

英彦山神社は、福岡県田川郡添田町にある英彦山の頂上に鎮座している神社です。この神社では、天照大神の息子である正哉吾勝々速日天忍穂耳尊（まさやあかちかちはやひあめのおしほみみのみこと）という神様を主に祀っています。昔から「彦山権現（ひこさんごんげん）」という別名でも親しまれてきました。

伝説によると、この神社の歴史は古く、神武天皇の時代にまでさかのぼるといわれています。奈良時代には、役行者（えんのぎょうじゃ）という有名な修験者がここを訪れ、修験道の道場を開きました。これがきっかけとなり、英彦山は修験道の重要な場所となりました。

平安時代に入ると、天皇がこの神社を国を守るための重要な場所として認めました。そのため、長い間、朝廷から特別な扱いを受けてきました。江戸時代には、霊元天皇が「英彦山」という今の名前をつけ、さらに神社の地位を高めました。

英彦山神社には、国の重要文化財に指定されているものがいくつかあります。例えば、奉幣殿（ほうへいでん）という建物や、銅でできた立派な鳥居、そして修験者が使っていた道具である修験板笈（しゅげんいたおい）などです。

この神社では、毎年いくつかの大切なお祭りが行われています。9月28日には年間で最も大きな祭りがあり、3月15日には御田祭（おんだまつり）、4月14日と15日には神幸祭という特別なお祭りが行われます。これらのお祭りを通じて、英彦山神社の長い歴史と伝統が今も大切に守られています。

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