厄払いや初詣に行った時などに厄除けのお札をもらうことがあると思います。しかし神社やお寺でもらうお札は種類があって何をどこに貼っていいのか、また貼り方はどうしたらよいのかわからないこともあると思います。その中でも今回は、家を守る厄除けのお札の意味や、玄関にあるお札の貼り方についてお伝えしていきます。
1.厄除けお札とは?
厄除けのお札とは神様の分身のようなもので通常は神棚に飾ることで、家庭の安全を守り、邪気を払い運気をアップさせてくれます。初詣や厄除けなどお参りに行くと購入することができ、1年に1回新しいものに変えると良いとされています。
〈神社〉
神社で行われる厄除けとは正式には「厄払い」です。厄払いとは、付いている厄を払い落とすためのご祈祷を行うことです。
〈お寺〉
お寺で行われるご祈祷が「厄除け」です。神社で行われる厄払いとちょっと意味合いが違い、厄除けは厄を寄せ付けない、避けるという意味を持つご祈祷です。
どちらも災いから身を守ることには変わりないので、神社でもお寺でも、そこで購入するお札が厄除けのお札になります。厄が家の中に入るのを防ぐと言う役割を持っています。神社やお寺でしっかりとご祈祷してもらい、いただくお札が神様の分身なので大切に扱いましょう。
2.厄除けお札を玄関に貼る意味
悪い気、良い気など「気」は玄関から入ってくると言われています。厄除けのお札を玄関に貼るのは、玄関は人の出入りが激しく、外から持ち帰った気が入る場所だからです。厄除けのお札は、外から悪い気を家の中に入れないように玄関に貼り、邪気から家庭を守る意味があります。本来は門を守ると言われ表門と裏門に貼るのが習わしとなっています。しかし門がある家の方が珍しく、門がない場合が多いので、その場合は邪気が家の中に入ってくるのを防ぐために、玄関の外に貼るようにします。家を守るお札は本来であれば2体、門と裏口に貼るのが通常ですが、現在では玄関の近くとお勝手口、裏口などにお祀りすることになっています。
3.厄除けお札を玄関に貼る正しい貼り方
次は厄除けのお札を玄関に貼る場合の正しい貼り方をお伝えしていきます。お札は神様と同じなので、扱い方や飾り方、貼り方を間違えると、ご利益も減少してしまいます。正しい貼り方でしっかり貼り、大切に扱うようにしましょう。
3-1.玄関の外に貼る
厄除けのお札を玄関に貼る場合、必ず玄関の外に貼ることが大切です。厄除けのお札は玄関から家の中に入ってくる邪気を防ぐ役割を果たしてくれます。家の中に悪い気が入るのを防ぐので、家の中に貼っておいては効果が半減してしまいます。家の中に悪い邪気を持ち込まないように、本来であれば門か玄関で侵入を防ぐために貼ります。マンションやアパートなどで玄関の外に貼るのがためらわれる場合は、玄関のドアに貼るようにして家の中にはお札を持ち込まないようにしましょう。家の中に貼る場合は、外側に向けて、東か南に貼るようにしましょう。玄関の外に貼る場合は戸口の上の中央に貼るのが理想です。
3-2.東向きか南向きに貼る
玄関に貼る厄除けのお札に限らず、神棚でも家の中にある場合でもお札の向きは、東向きか南向きに貼るのが基本とされています。これは東は太陽が出る方向で、物事の始まりを表すと言われているからです。神様の最高峰である天照大神は太陽の神様です。そのため太陽が1番光輝く南の方向や、太陽の出てくる東の方向を大切にしています。お札を貼る向きと言えば東向きが南向きと言われる位なので方角は必ず意識するようにしましょう。
3-3.目線よりも上に貼る
次にお札を貼る位置として大切なのが、目線より高い場所に貼ることです。お札は神様の分身なので私たちは上から見守ってもらうことが大切です。低い位置にあり神様を見下ろすのはとても失礼なので、明るい清潔な場所で目線より上の位置に貼るのがポイントです。
4.厄除けお札を玄関に貼る時の注意点
厄除けのお札を玄関に貼る場合には注意点があります。とりあえず玄関に貼っておけばいいと言うわけでは無いので気をつけないといけない点も確認しておきましょう。
4-1.画鋲やピンを刺すのはNG
厄除けのお札を貼るときに1番気をつけないといけないことが貼り方です。お札を置く神棚がない場合に、壁や柱に画鋲でお札を貼り付けるのは絶対にやめましょう。お札は見た目は紙ですが神様の分身です。神様の存在を画鋲で刺すのはとても失礼です。本来であれば、柱や壁に直接貼り付けることも良くないですが、貼る場所がない場合、やむを得ない場合には、貼る場所をキレイに掃除をして常に気にして、お札が劣化していないかを意識しておくようにしましょう。
4-2.クリアファイルに入れてもOK
玄関に厄除けのお札を貼る場合、お札が外にあるので雨や風にさらされてしまいます。 そのため、神様の分身であるお札がボロボロになってしまう可能性があるので小さめのクリアファイルに入れ、貼るようにしましょう。その場合はクリアファイルを画鋲で刺す事は可能です。しかし家の外の壁に画鋲で貼るのはなかなか難しいと思うので、この場合はのりやテープで貼っても構いません。外に貼ってある場合は雨や風にさらされて劣化しやすく神様をぞんざいに扱ってしまってはいけないので、カバーをつけてお札に傷がつかないように貼るようにしましょう。
4-3.北東・鬼門を避ける
玄関や裏口に貼る場合、絶対に避けないといけないのが鬼門と北東です。玄関にあるお札は基本的には1体ですが、裏口の分も含め2体セットで扱われている場合もあるので、その場合は玄関と裏口と両方に貼るようにしましょう。どちらの場合も鬼門と北東を避けて貼りましょう。宗派によっては、鬼門に貼る場合もあったり、1体なら表側の玄関に、2体が対になっている場合は表玄関と裏口に貼る、鬼門に1体ずつ貼るなど貼り方が変わる場合もあるので、より効果を高めるために、正しい貼り方で貼るようにしましょう。
4-4.出入り口の正面はNG
玄関に厄除けのお札を貼るときは、出入り口を入って正面に貼るのは全く効果がないとされています。その理由としては玄関から悪い気が入ってこないようにするのが厄除けのお札の意味なので、玄関を入って正面につけるのは家の中に邪気を入れてしまうことになり家に帰るたびに自分の邪気と向き合うことになってしまうので、家の中の玄関の正面には貼らないようにしましょう。家の中には悪い気を持ち込まないように家の外で邪気を払ってから入るようにするのが大切です。
5.玄関は気の入り口
玄関は良くも悪くも気の入り口です。玄関に厄除けのお札を貼ることで、悪い気やマイナスのエネルギーが入ってくることを防ぎます。玄関から入る時に外から持ち帰った気を浄化して悪い気を家の中に持ち込まないようにしましょう。どんなに毎日気を浄化してもマイナスのエネルギーを毎日浴びています。家族がたくさんいて同じ家で生活していると、家族の人数の分だけ悪いエネルギーを毎日持ち帰っていることになります。厄除けのお札や魔除けのお札を正しく貼ることで邪気を払い家の中を安全にする効果が高まります。
6.まとめ
今回は厄除けのお札を玄関に貼る方法についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?玄関は気の入り口と言われるように、悪い気も良い気も家族が出入りするときに入ってきます。また家族以外にも外部の人が入る部分でもあるので邪気を持った人が入ってくる可能性もあります。なるべく家の中に悪い気を入れないように厄除けのお札を正しい貼り方で貼るようにしましょう。
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