宮崎県日南市鵜戸にある神社は、日向灘(ひゅうがなだ)に面した洞窟の中にあります。ここでは、日子波瀲武鵜葺草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)、彦火瓊瓊杵尊(ひこほのににぎのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、神武天皇(じんむてんのう)をお祀りしています。
神社の伝えによると、この神社ができたのは崇神天皇(すじんてんのう)の時代とされています。桓武天皇(かんむてんのう)の代の782年(延暦1年)に、天台宗の僧である光喜坊快久(こうきぼうかいきゅう)が勅命により初代の別当となり、社殿を再建し、寺院を建てました。この寺院は鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺(だいごんげんあひらさんにおうごこくじ)と呼ばれていました。
天台宗であったこの寺は後に真言宗となり、洞窟内の本宮のほかに18の寺坊を数え、両部神道の重要な道場として栄えました。しかし、1827年(文政10年)の大火や明治時代の神仏分離のため、多くの建物が失われましたが、社殿や玉橋(たまはし)、八丁坂(はっちょうざか)の参道にその名残があります。
明治維新の時に鵜戸神社(うどじんじゃ)と改名し、1874年(明治7年)には鵜戸神宮(うどじんぐう)と改称されました。旧官幣大社です。例祭は2月1日に行われ、7月第3土曜日には油津港(あぶらつこう)までの神幸(しんこう)でにぎわいます。旧暦正月4日には、満艦飾(まんかんしょく)をした初詣漁船が参拝し、2月初卯(う)の日には農家や漁船が陸と海から集まって参拝します。
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